スワップ派のためのFXポートフォリオ
FXでスワップ金利を低リスクで稼ぐための通貨ポートフォリオについてわかりやすく書きます。本業は、某社の現役クオンツです。 保有資格:日本証券アナリスト協会検定会員

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FXの運用とリサーチはもっぱら自己資金のためにやっています。



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FXリスク分析ツール6月版アップ

FXリスク分析ツールの6月版をアップしました。

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現在お使いのツールは、6月初には利用できなくなりますので、6月版を取得してください。

取得方法、パスワード等は変更ありません。
取得方法が分らない方は、再度メールでご連絡ください。


開発中のFX分析ツール完全版は、共分散行列の作成方法の検討をしています。
以前、紹介した指数加重標準偏差の手法を使って作成する予定です。
相関係数の推定も指数加重を使い、予測精度の高いリスク推定が計算可能となります。
なかなかリリースできなくて、申し訳ありませんが、より良いものを目指して開発をがんばっています。

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テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー


リスクの金額表示 その1

今までの解説では、リスクやリターンの値をパーセントで表示してきました。

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これは、基準をそろえることによって、資産間のリスクやリターンの比較をできるようにするためです。

そのため、
標準偏差が5%の資産に投資するよりも、標準偏差が10%の資産に投資したほうが高いリスクである。
の様な言い方ができるようになります。

FX投資では、通貨ペア間のリスクを同じ基準で比較できるため、とても分りやすくなります。
ところで、これはある前提を省略しています。

その前提条件とは、
「同じ投資金額で、同じ期間投資した場合」
です。

では、この前提条件が異なった場合には、どうやって比較すればよいのでしょうか。
期間も異なると話がややこしくなるので、金額が異なる場合を考えてみましょう。

1. 100万円をリスク10%の通貨ペアに投資する
2. 80万円をリスク12%の通貨ペアに投資する

どちらの方が、リスクが高くなる投資でしょうか。
ここで、すぐにVaR(バリュー・アット・リスク)なんて話をすると、ほとんどの人が意味不明な状況に陥って、ブログを読むのを止めてしまうので、ゆっくりと考えて見ましょう。

(VaRの説明はネット上に結構ありますので、検索して読んでみてください。
ちなみに、Wikiの説明を引用
「現有資産の損失可能性を時価推移より測定する分析指標。」 
何が何やら、さっぱりわかりません。)

というわけで、できるだけわかりやすく説明してみます。

さて、
リスクの金額表示というものを考えてみます。
その前に、もっと分かり易い例をあげますと、リターンの金額表示です。

これは、要するによくある商材の宣伝のように、
「私は1年で1億452万円儲けました。」
の類ですね。
(細かい数値まで書いて本物らしく見せているようですが、よく考えると、嘘っぱちであることは一目瞭然の奴です。)

「100万円をリターン5%の資産に投資する」場合では、リターンの金額表示は5万円になります。

これは当たり前ですね。計算方法は簡単で
投資金額×リターンで計算できます。
100万円×5%=5万円
と言うわけです。

この数値が大きいほど、金額でのリターンは大きくなります。
では、リスクでも同じようにできないでしょうか。

投資金額×リスク

をリスクの金額表示としてみるのです。この結果をどのように解釈するかは、とりあえず置いといて、先ほどの例で計算して見ましょう。

1.100万円×10% = 10万円
2.80万円×12% = 9万6千円

つまり、リスクの金額表示では、1のほうが大きいことになります。

次回は、この値の解釈について書いてみます。
続きます。

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ウエイトの基本概念 その6

ウエイトのはなしも6回目です。書いている方も飽きてきましたので、今日でまとめてしまいます。

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前回の表1と表5は、通貨別に分解すると実質同じポジションになることが分ったとおもいます。

表1

通貨ペア

レート

保有単位

AUDJPY

100

10,000

NZDJPY

80

-10,000


表3

通貨ペア

レート

保有単位

AUDNZD

1.25NZD

8,000

AUDJPY

100

2,000

ここで、証拠金180万円のときにそれぞれのレバレッジは、

表1:180万円/180万円=1.0倍
表3:100万円/180万円=0.56倍

となります。

同一通貨をLongとShortで保有して通貨の打ち消し合いがある場合には、別の通貨ペアで実質的に同じポジションを組むとレバレッジが変わってしまいます。

さらにポートフォリオの組入れ通貨ペアが多くなると、ややこしくなってきます。

そのため、自分かどのようなポジションを持っているのかを管理するためには、通貨別のウエイトを計算しておく必要があるでしょう。

製作中の「FX分析ツール完全版」では、通貨の打消し合いを修正したレバレッジや通貨別ウエイトも表示できるようになります。

ところで、表1と表3のポジションのリスクは、どうなるのでしょうか。実質的には、同じリスクになることは、お分かりだと思います。

ところが、リスク分析ツールで計算してみると、異なるリスクの値になります。どのように解釈すればよいのでしょうか。これは、次回以降、「リスクの金額表示」で説明する予定です。

次に、
表5

通貨ペア

レート

保有単位

AUDJPY

100円

8,000

NZDJPY

80

-10,000

 これは、JPYが打ち消し合って0となりますので、通貨別に分解するまでもなく、AUDNZDを8000単位買ったのと同じことになります。

ところで、 「サヤ取り」などと称して
AUDJPYを買いNZDJPYを売りするような類で、高額な有料商材の販売や有料投資アドバイスなどをしているサイトも、ちらほら有るようです。

でも、私たちは、それらがニセモノ情報であるかどうかを判断できるようになりました。 大切なことは、自分かどんなポジションを取っているのか、正しく理解することです。

「サヤ取り」については、ときどき、コメントやメールで質問をいただくことがあります。これは、リスク分析ツールに「2ペア分析」がありますので、まだ、ツールを手に入れていない方は、無料ですのでGetして実験してみてください。

また、「サヤ取り」の基本的な考え方については、何回か先に解説をしようと考えています。そこでは、相関係数が「サヤ取り」の参考にならない例についても話題にしたいと思っています。


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ウエイトの基本概念 その5

前回の続きです。

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次のようなAUDJPYとNZDJPYのポジションを考えました。 
表1

通貨ペア

レート

保有単位

AUDJPY

100

10,000

NZDJPY

80

-10,000


通貨別に分解すると
表2

通貨

レート

保有単位

評価金額

ウエイト

AUD

100

10,000

1,000,000

100%

NZD

 80

 10,000

 ‐800,000

 -80%

JPY

 1円

 -200,000

 -200,000

 -20%

合計 

 

 

 0

 0%

となりました。

ところで、次のポジションを作ったとします。
表3

通貨ペア

レート

保有単位

AUDNZD

1.25NZD

8,000

AUDJPY

100

2,000


すると、このポジションは、表1と実質的に同じポジションとなります。
通貨別に分解してみましょう。

表4

通貨

レート

保有単位

評価金額

ウエイト

AUD

100

8,000

800,000

80.0%

NZD

 80

 10,000

 ‐800,000

-80.0%

AUD

 100

 2,000

 200,000

 20.0%

JPY

1円

-200,000

-200,000

 -20.0%

合計 

 

 

 0

 0%


AUDをまとめると、表2と同じになることは、わかると思います。

ところで、表1、表3のポジションを組んだときに、証拠金を180万円としたときには、レバレッジの値はそれぞれどうなるでしょうか。

また、仮に、
表5

通貨ペア

レート

保有単位

AUDJPY

100円

8,000

NZDJPY

80

-10,000


のポジションを組んだときは、どのように考えればよいのでしょうか。

FXリスク分析ツールを取得した方はいろいろと分析できると思います。
(ただし、レートが異なるので保有単位を調整する必要があります。)

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ウエイトの基本概念 その4

ウエイト計算の分母を証拠金とする方法と、ポジションの片側(Long側、Short側の絶対値でも同じ)の合計金額とする方法を検討してみましょう。

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結論を先に書きますと、
通常、ポートフォリオを検討する場合に関しては

ポジションの片側(Long)の合計金額を分母とする

を使えばよいでしょう。

この場合、レバレッジを1倍としてウエイトを計算することになりますので、ポートフォリオ自体の性質の比較を同じ基準で行うことができます。

証拠金ベースですとレバレッジの影響によって、ポートフォリオの比較がちょっとわかり難くなります。ウエイトがレバレッジに比例してしまいます。

ただし、証拠金に対して、個別の通貨がどのくらいのウエイトを持っているのかを確認する場合には、証拠金ベースを使うほうが良いでしょう。

最適投資比率とレバレッジの記事も参考にしてください。この記事で、レバレッジを1倍としてポートフォリオを検討する場合に使うウエイトは、ポジションの片側(Long)の合計金額を分母とした場合となります。


さて、これでようやく準備ができました。ここからが本題です。複数通貨のポートフォリオで売りが入っている場合について検討してみましょう。
これ以降、ウエイトはポジションの片側(Long)の合計金額を分母とします。

まず、
AUDJPY
NZDJPY
を1万単位ずつ買った場合です。それぞれのレートは100円、80円とします。

通貨ペア

レート

保有単位

AUDJPY

100

10,000

NZDJPY

80

10,000

 
通貨別に分解してみましょう

通貨

レート

保有単位

評価金額

ウエイト

AUD

100

10,000

1,000,000

55.6%

NZD

 80

 10,000

 800,000

 44.4%

JPY

 1円

 -1,800,000

 -1,800,000

 -100%

合計 

 

 

 0

 0%

ウエイト計算の分母は180万円

JPYが‐180万円の保有、つまり180万円のShortポジションであるのは、お分かりだと思います。
AUDJPYで-100万円、NZDJPYで-80万円ずつJPYにShortポジションを取りますので、合計で180万円のShortとなります。

また、ウエイトの合計はLong側はAUDとNZDで100%、Short側はJPYで-100%となっています。これも、問題ありません。

次に
AUDJPYを1万単位買い
NZDJPYを1万単位売り
の場合です。

通貨ペア

レート

保有単位

AUDJPY

100

10,000

NZDJPY

80

-10,000


これも、通貨別に分解してみましょう

通貨

レート

保有単位

評価金額

ウエイト

AUD

100

10,000

1,000,000

55.6%

NZD

 80

 -10,000

 -800,000

 -44.4%

JPY